火中(かちゅう)の栗を拾う

他人の利益のために危険をおかす行為を表すことわざは、17世紀フランスの寓話(ぐうわ)に由来する。猿にそそのかされた猫が、大やけどしながら火の中から拾った栗を横取りされるストーリーだ。「他人に利用されるな」という戒めとされる。

日本ではややニュアンスが異なる。自分の利益にならない行為である点は同じだが、「誰もやりたがらない難事にあえて挑む」といった敬意も含まれる。