演繹(えんえき)

演繹は、一般的・普遍的な前提から、より個別的・特殊的な結論を得る論理的推論の方法である。

帰納(きのう)における前提と結論の導出関係が「蓋然的(がいぜんてき)(その事柄が、実際に起こる、あるいは真であることもあり、そうでないこともあるという性質をもつさま)」に正しいとされるのみであるのに対し、演繹の導出関係は、その前提を認めるなら、「絶対的」「必然的」に正しい。

したがって理論上は、前提が間違っていたり適切でない前提が用いられたりした場合には、誤った結論が導き出されることになる。

近代では、演繹法とは記号論理学によって記述できる論法の事を指す。

普遍的命題から特殊命題を導き出すこと。一般的に、組み立てた理論によって、特殊な課題を説明すること。

三段論法:「日本人は米を食べる」→「東京都民は日本人だ」→「東京都民は米を食べる」